農業機械に。。
おはようございます。こんにちは。こんばんは。
今回は農機に初めて乗ったお話です。
我が家には18種類の農機があります。普通の農家と比べるとどう考えてもありすぎです。
ですが、トラクター一つとっても畑を「おこす」後方にある「爪」「刃」の部分は状況に応じて種類が多様にあり、これらアタッチメントの換装には労力と危険を伴います。
だからこそ農機の台数を増やし用途別に仕立てることは安全面でも有効な手段です。これらの維持活用には土地とお金が必要になりますので私もそれなりの覚悟が必要と思っている今日この頃です。
今回乗ったのはGR16という機械です。乗用四輪で玉ねぎ収穫時に作物の下部の土中にブレードを通して浮かせ、収穫を簡単にしてくれるスグレモノです。これを使わずに手で玉ねぎを引っこ抜いて収穫している農家さんもまだまだおられますが、必要な労力が半減以下になるのでつべこべ言わず導入してほしいものです。
と、若手が大きな口を叩いてもうしわけないのですが、このGR16、車好きとしてはなかなか面白い機構を搭載しているんですよ。次の画像をご覧ください。
このGR16は何と舵輪を自在に変え4通りの駆動パターンを備えているのです。
一つずつ見ていきましょう。
まずFWSは通常の乗用車と同じ前輪操舵で後輪が固定されます。
RWSは前輪が固定され後輪操舵になります。後退する時のハンドリングで前進するので結構難しいです。
重要なのが4WS。これは後輪が必ず前輪と同じ軌道を通るようになります。操舵は前輪ですが同時に後輪が逆方向に動きます。これによってとんでもない最小回転半径が実現されます。スペースの限られている圃場内では重宝します。
クラブ走行はあまり使いませんが、4輪全てを操舵します。これにより横移動が可能になるのでクラブ(蟹)走行というわけですね。
いかがでしたでしょうか?なかなか興味深い農機だなあと私は思います。やはりメカニックなところに魅力を感じてしまうのは男の性分なのでしょうか。笑
こちらが後方部、画像中央下に地面に接しているブレードがあります。
引っかかっているのはキャベツの生き残りですね。笑
農機は乗ってみると存外楽しいものばかりです。思ったように操作できるようになると本当にスッキリしますよ。
自分自身も労力を最低限に抑えられるのでいいことづくめです。
が。農機の操作ミスによる死亡事故が年に数件は必ずと言っていいほど起こっています。
父の友人と知人、2人が去年農機の操作ミスで亡くなりました。これだけ身近に起こると身構えてしまいますね。
農機事故のほとんどの原因は「ニュートラル」状態で農機から離れた、もしくは農機の異常点検をしたというものが挙げられます。
荷物を持ったままのリフトの点検に行きバランスを崩した荷物の下敷きになったり、坂道でエンジンを切る時ニュートラルに入れていたために転がって下にいた人を轢いてしまったりと。
我が家はその実例を参考にして、全ての農機を停止させる場合は何かしらのギアに入れて置くようにしています。軽トラのようなミッションでもクラッチを踏んだままファーストに入れてエンジンを切ります。こうするとエンストしません。
農業者はこういった危険性にも十分に関心をもち、適切な配慮をしなければなりません。かけがえのない家族を失ってしまいかねないですからね。常に、第一に安全を徹底することが望まれます。
今回はこの辺りでお暇しますね。
ありがとうございました。