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玉ねぎ、始まってます


おはようございます。
こんにちは。こんばんは。


今週から玉ねぎの収穫が始まりました。


豊橋市は玉ねぎの産地としてはマイナーですが、我が家の営農サイクルを考えてキャベツのスケジュールを圧迫しない様、且つ無駄のない作業日程を組める作物として玉ねぎを選択しているわけです。


玉ねぎの一般的な産地は淡路や北海道、九州地方になります。比較的気候を選ばない作物ということが推察できます。まあ、品種にもよりますけどね。笑


愛知県、とりわけ豊橋市・田原市はキャベツが有名です。我が家の収入源も玉ねぎに対するキャベツのウェイトが大きいです。


このキャベツ・玉ねぎの組み合わせはとても合理的だと思うんですよ。


というのも、キャベツは一つ一つがそれなりに重量があり、体力が必要な場面があります。この作業を夏にするというのは地獄です。


対して玉ねぎは軽く、収穫作業も座りながらハサミでチョキチョキしていくだけなので体力的にはかなり楽です。


各作物の特性と収穫時期の気候が見事にマッチしているんです。


さらに、苗を植える機械も、畝(苗を植える盛り土、ベッドみたいなニュアンスです)を立てる機械も同一のものを使うことができます。


この様に最適化されている我が家の営農サイクルですが、こうまでなるにはそれなりの苦難があった様です。


当初、我が家では柿(今でも数十本の木が残っています)やトウモロコシ、果ては豚(養豚場!)など様々な農畜産物を手がけていました。


私がまだ幼く物心もつかない頃ですので、詳細は省きますがキャベツや玉ねぎをあげてみても現在の方法とはかけ離れていたそうです。


色々な失敗を経験し、試行錯誤を積み重ねやっとのことでたどり着いた今の営農サイクル。


私はこの成熟された農業と、当時仕事柄よくみていた一般的な農業を目の当たりにして、仕事を1年で辞職し自営業の道に入ったという経緯があります。(理由は他にもありますが)



さて、話を戻しますが上の画像を見て何かお気づきな点はないでしょうか?


そうです、一見するとイイ感じの玉ねぎが無残にも捨てられていますね。


この捨てられている玉ねぎは、「トウ立ち」といいます。


こちらアップでどうぞ。


どうでしょう?


ちなみに次のが普通の玉ねぎ。



普通の玉ねぎは葉っぱがしなやかに曲がりますが、トウ立ちはかなり硬質化してしっかりとした茎みたいになります。


これは花の蕾が上がった証拠で、蕾ができ花が咲くと球が太らずに中心に硬い部分ができてしまいます。


トウ立ちになってしまうと、極端に製品価値が下がります。経費を労力を考えると取れば取るほど赤字になってしまうわけです。


一応中心を除けば食用は可能ですので、家庭用に取ればいいのでは?と思われる方もいると思います。


しかし、トウ立ちは固くなった花茎部分を切るのに結構力が入ります。そして何より足が早い(保存がきかない)んですよ。


労力・経費など色んなことを考えていかなければ農業では生きていけないと思っています。


ちなみに玉ねぎの収穫方法はというと、


まず玉ねぎの生えている盛り土を土中からブレードを入れて玉ねぎを浮かせます。こうすることで力を入れずに玉ねぎをホイホイ取ることができます。


そしてまず玉ねぎをとり…


根っこからハサミで切ります。


葉を持ちながらだと根を切りやすいですからね。逆に葉から切ってしまうと根がとんでもなく切りにくくなります。笑


次に、葉を切ります。


これでOK。


これを左手でコンテナにぽいっと放ります。力は入れずに手首のスナップで。


作業風景です。


大地の上に直に座るというのは中々イイものですよ。


ちなみに我が家は紫外線・日焼け対策も万全を期しています。


土ほこりや直射日光を考えればタンクトップで仕事なんてとんでもありません。
中には平気でやっておられる人もおられますが…


農業は男手だけとは限りません。美を気にする女性も従事するわけですから、そのあたりのヘルスケアの担保もしっかりしていかなければならないと思っています。



玉ねぎの収穫は雨が降るとできません。圃場がぬかるみ侵入できなくなってしまうからです。


したがって、六月は突発的な余暇が多いです笑


たくさん記事を書くつもり予定ですので今後ともよろしくお願いします。



それではこの辺りでお暇しますね。
ありがとうございました。


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