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畑を"消毒"


おはようございます。こんにちは。こんばんは。


今回は畑の消毒、「土壌消毒」のお話です。
キャベツの生育を阻害する病原菌等を除去するための土壌消毒ですが、この土壌消毒剤は人体に有害で取り扱いには細心の注意を払わなければなりません。

画像の注意書きを見ていただければわかると思いますが、この土壌消毒剤はガスによって消毒する性質上揮発性が高く、扱いを間違えると周辺地域全体に悪影響を及ぼしかねません。ハンパじゃない毒性を持っています。ヒエー


人間はこれに少しでも晒されると激しい催涙性に苛まされます。それほど強力。
ちょっと意味が違いますが良薬口に苦しですね。いや、口にするなんて考えたくもありませんが。笑


ガスによる消毒という性質上、土壌にこの薬剤が残留することはありません。
ですので同土壌で育まれる作物に影響が出ることはありませんのでご安心ください
というかむしろ上手く消毒できていない所の方が生育が悪くなります。



さて、土壌消毒のやり方ですが、作業は夕方以降に行います。
この時期は暑いですし、ある程度対象土壌を湿らせておく必要があるからです。



まずは水を撒いて土壌を湿らせます。これによりトラクタで起こす時の土砂の飛散を抑えることができます。
また、土壌消毒剤は水分を含む土壌の方がより効率的に揮発が進み満遍なく土壌に拡散することができます。


世間の農家さんの中には、真昼から乾いた土壌で薬を打つ人もいますが、乾いた土壌では土中に打ち込んだ薬剤が上まで揮発して出て来てしまうリスクが高く、土中での揮発も効率的でないため推奨できません。というか暑いですし。


水を撒いて十分に湿らせたらトラクタでおこします。一度に行う土壌はトラクタ1.5往復分です。
つまり3列になりますが、これを1列ごと2回トラクタでおこします。

効率的におこすには右側列からA、B、Cとすると
行きA→帰りB→行きA→帰りC→行きB→帰りC の順番で行くとスムーズです。
こう言った細かい効率化が余裕を生むんですね。


では土壌消毒剤を箱から出して土壌消毒機に積載しましょう。

土壌消毒剤は1缶20kgにもなるので普通に開けて持ち上げるのは得策ではありません。ということで側面からカッターで切って転がすように出します。省エネ。


よいしょ、と缶を台にのせます。ここではまだパイプを入れません。対象の土壌に入ってから装着します。

このくらい入ったところで缶を開け、パイプを入れます。
あとは、車体後部にある二つの爪から土中に向けて自動的に発射されます。
これを消毒を打つ、と言います。


土壌消毒機はエンジンで駆動しますので、あとはそれに合わせて対象土壌を何往復かします。
この時、風向きに注意して作業を行い、周りの人も風下にいないよう気をつけます。



消毒を打ち終わったら缶の隣にある水タンクに差し替えてパイプ洗浄を行います。非常に強力な劇物であるため、下手に残留させるのを防ぐ意味があります。
同様に水を土中に打ちながら何往復かすれば洗浄完了。打ち込みは完了です。


次に、薬剤は揮発性が高くガスによる消毒を行いますので、必ず被覆、つまりビニールをかぶせなければなりません。

ビニールの掛け方は割愛しますが、ビニールを広げ、鍬で周囲の土を淵に乗せて行き密封し、土嚢で固定すると言った行程です。


1年間を通して鍬を使うのはこの時だけですが、鍬の使い方も、掘るのではなく掬うやり方があるなど、つくづく我が家の農業には技術の集大成的なものが見られます。
私はこれを効率的に吸収し、身につけていかなければなりません。




苦節30年、紆余曲折してここまで来た我が家の農業を、ほぼ完成された状態で受け継ぐことのできる素晴らしさを実感すると共に、その状況に胡座をかくのではなく、さらなる発展と改革を模索していけるような人間になりたいと思っています。




それではこの辺りでお暇しますね。
ありがとうございました。


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